2021/11/19「世界道路交通被害者の日・いのちのパネル展」を行いました

 11月第3日曜日(今年は11月21日)は、国連が定めた世界道路交通被害者の日でした。毎年当会は、この日に連帯して「交通死傷ゼロへの提言・北海道フォーラム」を開催しておりましたが、昨年来のコロナ禍で開催できず、今年もパネル展のみの取組となりました。
 11月19日、「いのちのパネル実行委員会」と当会は、札幌駅前通地下歩行空間において、「世界道路交通被害者の日・いのちのパネル展」を行いました。(写真)
 このワールドディパネル展は、2007年の「世界交通被害者追悼の日」プレ展示以来毎年続けているものですが、今年も、札幌市市民まちづくり局主催の「安全安心パネル展」の中で開催可能となりました。
 今回は1日だけの展示でしたが、道行く市民の方多数が立ち寄り、痛切な写真と手記の前に佇んでおられました。
 なお、パネルには、日本フォーラムのチラシ(写真2枚目)をコピーして掲示し、世界とつながることを願いました。(下欄の東京集会の記事参照)
 朝日新聞が翌20日の記事で、このパネル展を報じてくれています。

2021年11月19日 札幌駅前通地下歩行空間 北大通交差点広(東)

2021年11月19日 札幌駅前通地下歩行空間 北大通交差点広場(東)

世界道路交通被害者の日 東京集会

 以下は20日に行われた東京集会のチラシと写真ですが、東京タワー前の港区芝公園での集まりには、北海道フォーラムの講師を2度お願いしている小栗幸夫氏、長谷智喜氏が主催・参加されています。

2021年11月20日(土)東京集会のチラシ

2021年11月20日(土)東京集会のチラシ

2021年11月20(土) 東京都港区芝公園でのワールドディ東京集会(長谷智喜氏撮影)

2021年11月20(土) 東京都港区芝公園でのワールドディ東京集会
(長谷智喜氏撮影)

2021年11月20(土) 東京都港区芝公園でのワールドディ東京集会 (長谷智喜氏撮影)

東京集会の写真2(長谷智喜氏撮影)

東京集会へ届けられた、ショードリーさんからのメッセージ

 この東京集会では、今年も小栗幸夫氏経由で届けられた、ブリジット・ショードリーさん(イギリス在住、ワールドディの提唱者)からのメッセージが紹介されています。(邦訳は小栗幸夫氏)

Message on the occasion of the World Day Japan Forum on 20.11. 2021

《2021.11.20開催のワールドディ日本集会にあたって》

I am very happy that the World Day for Road Traffic Victims is commemorated again this year in Japan and am sending best wishes to all the bereaved families and the injured and their families, as well as to all road victim and road safety advocates.

《今年もまた世界道路交通被害者の日の式が日本で開かれることを喜び、ご遺族、負傷された方とそのご家族、交通安全提唱者に親愛の気持ちをお伝えします。》

I am writing from London, the UK’s capital city, where we observed the World Day from the very start in 1993/4/5 and introduced it to other countries and continents.

《私はイギリスの首都、ロンドンからこのメッセージをお送りしています。ここで、1993年4月5日にワールドディの最初の祈りを捧げ、これを、海外諸国と世界に紹介しました。》

On 26th October 2005, our World Day was adopted by the United Nations as “an appropriate acknowledgement for victims of road traffic crashes and their families”.

《2005年10月26日、国連は「交通被害者と家族を認識する適切な機会」としてワールドディを承認しました。》

This recognition is important – it helps to ensure that victims worldwide feel less marginalized, also that the terrible consequences of crashes and their impact are becoming more widely known and better appreciated, and that therefore the causes of road deaths and injuries will hopefully become more urgently addressed.

《国連によるこの認識は以下のいくつかの点から重要です。
・世界中の被害者が社会の片隅に置かれるという置かれているという感覚から救われる、
・衝突と衝撃の残酷な結果がより広く知られ、また、認識される、
・その結果、道路死傷の原因への対策がより緊急に進められると期待される。》

We are campaigning for ACTION to stop road deaths and injuries, since they are all preventable…especially if speeds are reduced. The themes for World Day this year are: ACT for Low Speeds and ACT for Low Speed Streets.

《私たちは、道路死傷を止める行動を進めようとキャンペーンを進めています。なぜなら、これらの死傷は全て回避可能で、とりわけ、速度の抑制が重要です。今年のワールドディのテーマは「速度抑制のために行動しよう」「低速の道路のため行動しよう」です。》

This followed on from the 6th UN Global Road Safety Week in May which had the slogan Streets for Life #Love 30, and the following ‘Call to Action’: “We’re calling on policymakers to act for low speed streets worldwide, limiting speeds to 30 km/h (20 mph) where people walk, live and play.”

《今年5月の第6次国連世界道路安全週間(UNGRSW)のスローガンは、「生命と生活を守る道路のための #Love 30」であり、それに引き続いて、「人々が歩き、生活し、遊ぶ場所でスピードを時速30キロ(20マイル)に制限し、世界中に速度を抑制した道路をつくるよう、政策決定者に働きかけよう」と、行動を呼びかけています。》

We road victims and road victim campaigners have long been calling for lower speed limits and for their enforcement. Yukio Oguri designed the Soft Car more than 20 years ago. Now we are demanding Low Speed Streets because we want to see an end to the loss and suffering of so many people.

《私たち交通被害者とその立場からの提唱者は、長年にわたり、低速の規制が実行されることを要求してきました。小栗幸夫氏は20年以上前にソフトカーを提案しました。今、私たちは、あまりに多くの人々の生命が奪われ、また苦しむことが終わることを願って、低速の道路の実現を求めます。》

I am extending warm greetings to everyone taking part in the World Day of Remembrance commemorations in Japan today.

《今日、日本で開かれるワールドディの集会に参加されるすべてのみなさんに心より心愛の気持ちをお伝えします。》

Sincerely, Brigitte Chaudhry

《ブリジット・ショードリー》

Founder RoadPeace (UK)
Past FEVR President (2004-2010)
Initiator World Day of Remembrance

《イギリス・ロードピス設立者
前欧州道路被害者連盟会長(2004-2010)
世界道路交通被害者の日創設者》